
就職してすでに二十五年
丸山てる子
長野市
第十七回の「お母さんをたたえる会」に推薦して頂きました。東京へ一人で行くのが心配でどうしようかと考えました。やはり行きたい。でも自分の子供を育てるのは当然のことなのに、そんなところに行ってもよいのかとも考えました。同じ障害の子供を育てた大勢のお母さん方とお会いしたい。体験談もお聞きしたいと思いました。そんなとき健聴である親を、耳の不自由な息子が連れて行ってくれることを承知してくれました。出席の葉書を出して、楽しみに待っていました。
いよいよ明日という前日、息子は切符を買い時間を決めてくれました。こんなに親孝行に育ってくれたのです。思い起こせば私も「ハマナスのうた」の手記を書かれたお母さんと同じ思いです。
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